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2011年3月10日木曜日

広告費の力

 広告費の力の話。

牛丼の「すき家」で今年(2011年)に入ってから、3/10現在、20件以上の強盗事件が起きているようです。69日間に20件。3.5日に1回の割合になります。


同じ牛丼の「松屋」では、2010年の強盗件数は0件。(ちなみに「すき家」24件、「吉野家」7件)http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110126/crm11012601140016-n1.htm

「松屋」は、自動券売機での販売をしているため、アルバイトや店員が、現金に触れないシステムを採用しているのが抑制に繋がっているようです。

「すき家」チェーンは、全国に1,552店舗。深夜のアルバイトが女性一人の店舗もあるそうです。

全国1,552店舗に自動券売機を導入すると仮定します。
http://www.jidouhanbaiki.co.jp/syokken.htmによると、一番安い券売機で75万円。
仮に50万円だとしても、
1,552*500,000=776,000,000 7億7600万円の対策費が掛かります。

また、深夜アルバイトを二人に増やすと、仮に深夜の時給を約800円(全国平均で)として深夜12時〜朝6時までとすると、1日@4800円。1年だと、
1,552*4800*365=2,666,544,000 26億円になってしまいます。

まぁ、防犯対策費をケチって、アルバイトの命を、何ヶ月も危険な目に合わせるなんてことは無いと思いたいですけど。。。

問題は、テレビでこの異常な強盗件数や、その理由の検証などを積極的に取り上げていない
ことにあります。(普段は喜んで血祭りに上げるはずなのに。)



タイガーマスク伊達直人の件や、京大カンニング事件などでは、
ワイドショーだけでなく、ニュース番組までが、朝から晩までこれでもか!っと騒いでいたのに、”全国「すき家」強盗多発事件”の報道は、なぜか少ないようです。

また、報道があっても、ずさんな安全管理を指摘するニュースは殆どありません。
深夜の営業をアルバイトの女性一人に任せている店舗が、いまだにある事実とか。

実は、これも広告の力だと、自分は疑っています。
ただこの場合は、「広告費の力」という方が正しいでしょうか。
「すき家」が、キー局に支払っている「広告費の力」で、
自社に対して都合の悪いニュースを報道することを止めている、または
テレビ局側が、この不況の中でも莫大な広告費を使ってくれる上客の「すき家」に、
不利になる報道を自粛しているのでは?と考えてしまいます。



ちなみにyahooの動画検索で、「すき家+強盗」で検索すると、11件のニュースが表示されるが、↓検索結果
http://video.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&p=すき家+強盗
1件を除いて、全て削除済みになっています。なぜでしょう?


「すき家」のずさんな安全管理よりも、
公共の電波で、そのことを積極的に報道していないという事実の方が、
恐ろしいことだと、自分は思います。

「すき家」で深夜アルバイトをしている人は、強盗に気をつけましょう。
テレビを見ている人は、報道されていない事実があることを認識しましょう。

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